|
1)使用法
|
シルク縫合糸は心臓血管、眼科用、神経科用を含めた一般的軟組織の接合、結紮に用いられる。 |
|
2)作用
|
シルク縫合糸は組織内にて急性炎症を引き起こす。その結果徐々に生体内の繊維状結合組織が埋没された縫合糸を鞘のように包み込んでゆく。
シルク縫合糸は非吸収性であるが、たんぱく質からなるシルク繊維は体内にて劣化しその結果一年以内にその抗張力が完全に失われる
可能性がある。 |
|
3)禁忌
|
シルク アレルギーの患者、シルクに過敏な体質の患者への使用を避けること。
生体内にて徐々に抗張力が減少するのでシルク縫合糸は血管支持組織の補助材のような持続的な抗張力を必要とする部位には使用してはならない。 |
|
4)注意
|
再滅菌をしてはならない。
開封後未使用糸は廃棄すること( 注:プレカット、針付について )。
縫合糸は一般的に泌尿器官、胆のう器官中の塩分に長期間触れると結石を生じる結果となる可能性がある。創傷悪化のリスクは選択される縫合糸の材質や縫合部位により異なるので使用者は縫合糸を使用に
あたって縫合糸にかかわる手術手順、技術について精通している必要がある。バクテリア汚染にかかわる異物の存在はバクテリア感染を増長させる可能性がある。
従い化膿したり汚れた傷はその封止、排液についての配慮に続いて適切な外科的処置がとられるべきである。
|
|
5)留意事項
|
縫合糸全般についてその取り扱いは十分注意し縫合糸に損傷がなきようにすること。
特に持針器、カンシなどによる押しつぶし、折り曲げ、損傷などを避ける必要がある。
縫合糸全般について十分な結節を確保するためには手術者の経験とその場の状況に合致した、適切な技術によるフラット結び、スクエア結びによる多重の結節が必要である。
特に単糸の場合には追加の結節を施すのが合理的である。 |
|
6)副作用
|
本縫合糸の使用に起因しうる副作用としては:
縫合箇所の開創、経時的抗張力低下、 シルク過敏の患者についてのアレルギー反応、泌尿器官および胆のう器官中の塩分との
長期間の接触による結石の生成、バクテリア感染、 組織の急性炎症反応、
傷の痛み、浮腫および紅疹がある。 |